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 第4回講習会 ( 2008年3月25日 ) のご報告

 第4回は「 ラ・ヴィ・ドゥース 」 の堀江 新シェフでした。

  
打ち合わせで初めて伺った時のシェフの印象は
  とてもシャイな方と言うイメージで必要以上に言葉を
  語らない方なのかなと思っていた私ですが、
  2回目の時にはとても気さくに色々な事を話して下さり、
  飄々とした中にも自分の考えを しっかりと持った、
  秘めたる情熱をお持ちのシェフだなと感じた私でした。

  そんなシェフがお菓子作りの中で
  大切にされている事は乳化!
  洋菓子の中には必ず油と水分が含まれているけれど
  それをきちんと繋げて乳化する事が
  お菓子を作る上でとても大切な事で、それを怠ったら、
  喉越しが悪かったり、変に甘さを感じてしまうのだそうで、
  フォンダンショコラを通して
  ただ、単に混ぜるのと溶け込ませるのは違うと言う事を
  詳しく教えて頂きました。

  と同時に、日本料理と和菓子に関しては、A+B=A、
  フランス料理とフランス菓子に関してはA+B=C、
  そう考えていらっしゃるそうなのですが、
  日本料理・和菓子はBが隠し味的存在となって
  Aの素材をより引き立たせているのに対して、
  フランス料理・フランス菓子は
  AとBの物を使ってCの物を作り出すと言う考え。
  シェフはこの構成思考の様に主に2種類を中心に
  甘味・酸味・苦味をうまく組み合わせて
  Sweets を作っていらっしゃるのだそうですが
  そこにはあまり深く考えず、まず、基本を元に
  頭の中でモグモグ食べてみて、次に実際に作り、
  そこから色々と改良していかれるのだそうです。
  「あまり考えていない。深く考えていない。」の言葉の裏には
  科学的に物事を考えて作っていくのは大切だけれど、
  科学者ではないので、基本を大切にしながらも
  応用できる事が大切との事で、基本がしっかりしていれば、
  後は自分が積み重ねてきた経験を元に
  自分の感性や感覚を生かしていける!
  そんな感じを受けた講習会でした。

  最近のバター不足に関しても、目先の値段に囚われず
  業者さんとの信頼関係がしっかり確立されているので
  欲しい分はきちんと納品して下さるとの事でしたが、
  ここ最近の材料の不足や値上げは本当に厳しいけれど、
  その中で、お客様のニーズにどう応えて、経営して行く事が
  これからのポイントになると共に
  和菓子の様に、まだまだ季節を重んじるルールなりが
  ヨーロッパ程に確立されていないので、
  もっともっと、季節・行事を大切にしたお菓子を
  皆さんにお伝えしていきたいとの事でした。

  お店の住所の「 愛住町 」 の地名の様に
  シェフの 「 愛 」 が一杯詰まったお店から
  「 愛 」 を一杯感じる、そんな素敵なSweets を
  これからも戴くのがとても楽しみです。 
















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普通の主婦が始めたスイーツ好きのための講習会「スィーツプリーズ」